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高齢者に対する食事の工夫、介護食のポイント

みなさん、こんにちは!

今回は「高齢の方に対する食事の工夫」についてです。

 

私たち人間の寿命は平均80歳くらいで、

20代をピークにして徐々に体の機能が衰えていきます。

 

体の機能にはさまざまなものがありますが、

胃腸の機能、噛む力、飲み込む力、味覚など、

食事に関する機能も加齢によって低下していきますので、

若い人の食事と高齢の方の食事は分けて考える必要があります。

 

というのも、たとえば胃腸の機能が低下していると、

消化に時間がかかるなど胃腸へ負担が大きくなるので、

胃もたれや胃痛が起きやすくなったりします。

 

また、噛む力や飲み込む力が弱くなると、

食べ物が喉に詰まって窒息につながってしまったり、

気道や肺に入って誤嚥性肺炎になりやすくなります。

 

味覚の低下も非常に大きな問題です。

味覚が低下すると食事の喜びや楽しみが減ってしまい、

食事量の減少から低栄養を招くこともあります。

 

このように食事に関する機能低下に伴って

さまざまな弊害が起きやすくなりますから、

高齢の方への食事には工夫をこらすことが大切なのです。

 

では、どのように工夫すればよいのでしょうか。

 

そのポイントとしては主に以下の3つが挙げられます。

①食べやすいように調理すること、

②料理の見た目・味付けを工夫すること、

③食べやすい姿勢で食事をすること

 

まず①についてですが、

基本的には食材を細かく切ったり柔らかくして、

食べやすく飲み込みやすくします。

 

噛む力がほとんどない方や飲み込みが弱い方に対しては

ミキサーでペースト状にして出したり、

ゼラチンや寒天などを加えゼリー状にするのもよいでしょう。

 

意外かもしれませんが

水などサラサラしたものは誤嚥を起こしやすくなります。

スープといった水気の強いものは片栗粉などで

とろみをつけて食べさせてあげるのがおすすめです。

 

とろみをつけることで舌に味が残りやすくなるので、

普通のスープよりも美味しく頂くことができるでしょう。

 

②については、食事を楽しくするための工夫です。

たまにでも良いので、彩りを豊かにしてみたり、

盛り付け皿を変えたりしてみてください。

 

また、高齢の方は味覚の低下から濃い味付けを好みがちです。

濃いものばかり食べるのは健康に良くありませんので、

バランスを考えて味付けをするようにしましょう。

 

薄味の料理として出汁の旨味を利用するのがおすすめです。

 

③については誤嚥や窒息防止のためです。

悪い姿勢で食事をとると、誤嚥や窒息のリスクが高まります。

 

足が床につく高さの椅子と肘が置ける高さのテーブルを使用し、

椅子に深く腰かけて上半身を真っ直ぐにして

軽くうつむき加減で食事ができるようにしましょう。

 

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