みなさん、こんにちは!
本日は心理学の中から、
マネジメントに役立つ「ピグマリオン効果」をご紹介したいと思います。
ピグマリオン効果というのは、
他者から期待された通りの振る舞いをするという心理的行動のことです。
ビジネスでは上司が部下を育てるというのが常ですが、
ピグマリオン効果を上手に用いることで、
部下をよりよく育てることができるようになるのです。
このピグマリオン効果については
世界中でさまざまな実験が行われていますが、
その1つにサンフランシスコの小学生を対象とした実験があります。
その実験では、小学生に知能テストを受けさせ、
テストの結果に関係なく無作為に生徒を選んで、担任の先生がその生徒に
“君は今後成績の向上が期待できる”といった旨を伝えました。
そして、その生徒と同程度の結果であった他の生徒と比較すると、
期待された生徒はそうでない生徒と比べて、学校の成績が良くなったのです。
このように、人は誰かに期待されることで、
その通りの人物に近づいていくという傾向があるのです。
これをビジネスのマネジメントに活用すると、
たとえばコミュニケーションが苦手な部下がいるとして、
コミュニケーションが苦手なところを直してもらいたい場合には、
そのことを否定するのではなく、
反対に、“他の人とよくコミュニケーションがとれるのが
君の良いところだ、今後もよろしく”と、褒めるようにします。
このように褒めて期待をかけることで、
部下は言われた通りに振る舞うようになって、
積極的にコミュニケーションを図ることを意識するようになるのです。
ただし、過剰に期待をかけすぎると、
その期待に応えられないと、つぶれてしまうこともあるので、
過剰に期待をかけすぎるのは禁物です。
また、明らかに出来ないことに対して褒めると、
嫌味に受け取られたり、明らかに嘘であると感じてしまいます。
ですので、まずは出来ることに対して褒めるという習慣をつけて、
徐々に出来ないことに対しても褒めていくようにしてみましょう。
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