みなさん、こんにちは!
今回は「塩分の摂りすぎ」についてです。
塩分を摂りすぎると血圧が高くなることはよく知られていますが、
そもそもなぜ塩分を摂りすぎるのと血圧が上がるのがご存じでしょうか?
まず塩辛いものを食べると喉が渇きますよね。
これは人間の体液の塩分濃度が決まっているためで、
その濃度を超える塩分を摂取すると、
濃度を薄めようとして水分を欲するようになります。
そして、余分な水分や塩分を摂取することで体液(血液)が増加し、
心臓や血管には一定の容量しかありませんので、
その中の血液がたくさん増えると血管が押し広げられて、
その結果として血圧も上がるというわけなのです。
加えて、塩にはナトリウムが多く含まれています。
ナトリウムは交感神経に働きかけて、
血管を収縮させますので、さらに血圧が高くなります。
ちなみに、塩分の摂取量が血圧に影響しない人もいます。
このような人は「塩感受性」が小さく、
その原因には遺伝的な要素が大きいと考えられています。
しかし、塩感受性が小さい人は少数です。
また、このような人であっても、
減塩しなくてよい理由とはなりません。
過剰な塩分は腎臓で排出されますが、
年とともに腎臓の機能が衰えていき、
体内に多くの塩分が残留してバランスが崩れます。
ですから、誰であっても塩分の摂りすぎに注意する必要があります。
高血圧になっても症状が非常に乏しいために、
自分が高血圧であると気づきにくく、
また検査で分かったとしても放置してしまう人が少なくありません。
放置すると心臓や血管、そのほかさまざまな臓器が障害され、
心肥大、狭心症、心筋梗塞、心不全、脳梗塞、脳出血、腎不全など、
命にも関わることのある恐ろしい病気が起こりやすくなります。
また、高血圧になると病気予防の観点から
血圧を下げる薬での治療が行われますが、
この薬は毎日しっかりと飲まなければいけません。
いずれにしても高血圧は甘く見がちですが、
さまざまな病気の原因になりますので、
日頃から塩分の摂りすぎに注意しておきましょう。
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