みなさん、こんにちは!
今日は腸と睡眠の関係についてです。
日本人の5人に1人が睡眠トラブルを抱えていると言われています。
実は腸の働きが睡眠トラブルに関係しているということをご存じでしょうか?
これには腸内細菌が関係していて、
腸内細菌が睡眠ホルモンであるメラトニンの生成に関わっているのです。
私たちが眠気をもよおすのはメラトニンによるもので、
メラトニンを作るためには必須アミノ酸の1つである、
トリプトファンという栄養素が必要です。
ですが、このトリプトファンは食事からしか摂ることしかできないのです。
また、腸内環境が悪いとトリプトファンを上手く作ることができません。
なぜかというと、トリプトファンは摂取した食品に含まれる
タンパク質を分解・合成することで作られ、
この分解・合成は腸内細菌の働きによるものだからです。
ですから、腸内環境が悪ければトリプトファンが上手く作られず、
その結果、睡眠ホルモンであるメラトニンが不足することになるのです。
ちなみに厳密に言えば、メラトニンが作られる過程は、
食事→トリプトファン→「セロトニン」→メラトニン となります。
セロトニンは心を安定にするホルモンで、
トリプトファンが上手く作られないと、
このセロトニンもメラトニンも不足することになります。
そして、これらが不足することで
入眠しにくくなったり睡眠の質が悪くなったりするわけです。
このような理由から、良質な睡眠には良好な腸内環境も重要な要素なのです。
腸内環境には主に、善玉菌、悪玉菌、日和見菌の3つの細菌が関わっていて、
これらが複雑にバランスをとっています。
簡単に説明すると、善玉菌は良い菌、悪玉菌は悪い菌、日和見菌は中間の菌で、
通常、最も数が多いのが日和見菌、次いで善玉菌、悪玉菌となります。
日和見菌は特別な働きをしませんが、悪玉菌が増えると悪さをし、
善玉菌が増えると加勢して腸内環境が良好な状態へと変わっていきます。
ですから、善玉菌を増やすよう取り組んでみましょう!
善玉菌は食事で増やすことができ、
善玉菌を多く含む食材や、善玉菌のエサとなるオリゴ糖や
食物繊維を多く含む食材を食べることで増えていきます。
具体的には、
・ヨーグルトやチーズなどの乳製品、
・納豆、ぬか漬け、キムチなどの発酵食品
・穀物、イモ類、きのこ類、ゴボウ、大豆、バナナ
などが善玉菌を増やすのに効果的な食材です。
睡眠トラブルに悩んでいる方で
色々対策してみたがよくならないという場合には、
上記の食材を積極的に摂取するよう心がけてみてください。
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